【悲劇】　要介護の妻を殺害した72歳夫を逮捕 「私は末期ガンで、死んだら誰が妻の面倒を見るのか…」【ニュース・芸能】

　自宅で妻の首を切り付けて殺害したとして、大田原署は16日、殺人の疑いで大田原市小滝、
無職熊田正男（くまだまさお）容疑者（72）を逮捕した。熊田容疑者は末期がんを患っており、
同署の調べに「（夫婦の）行く末を案じた」と容疑を認めているという。同署は動機や経緯を慎重に調べる。

　逮捕容疑は同日未明ごろ、自宅で同居する妻（61）の首を鋭利な刃物で切り付け殺害した疑い。

　捜査関係者によると、凶器は台所の包丁とみられる。妻の首には複数の切り傷や刺し傷があり、
ベッドで横になり布団を掛けた状態で亡くなっていたという。寝ていた妻に対して切り付けた可能性があるという。

　熊田容疑者は同日朝、親戚に「妻を殺した」と連絡し、自宅を訪れた別の親族男性が同日午前８時ごろ、
１１０番した。

　県警などによると、熊田容疑者は妻と２人暮らし。妻は腰に持病を抱え、日常生活を送る上で夫の介助が
必要な状態だった。捜査関係者によると、熊田容疑者は「自分が死んだら、誰が面倒を見るのか不安だった」などと
話し、将来を悲観していたとみられるという。

　現場周辺は民家が点在し、田畑が広がる農村地帯。

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