2019/02/25 21:48
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2019022580154
金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏が2017年にマレーシアで殺害されて以降、正男氏の息子キム・ハンソル氏を救出し保護しているとされる団体「千里馬民防衛」が25日、今週中に重大な発表があることをホームページで予告した。
同団体は「わが組織はある西側国家にいる同志たちから支援要請を受けた。非常に危険な状況だったが対応した」と説明した。
そのため、昨年11月に行方が分からなくなった北朝鮮のチョ・ソンギル前駐イタリア大使代理に関する発表があるかどうか注目されている。
同団体は「いつでも支援が必要なら連絡をください」として、自分たちの電子メールアドレスも公開した。
「千里馬民防衛」は1か月前には「あらゆることが変化する今年。隠密に活動を維持している。支援が必要なら連絡してほしい。われわれは組織の1部分にすぎない」という文章を掲載していた。
「千里馬民防衛」に関して分かっている情報は多くない。同団体はホームページに「脱北したい同志たちを支援する」というメッセージを数か月に1回掲載している。
最初にメッセージを掲載したのは2017年3月7日で「財政的支援を望むなら匿名でも可能だ。以下のビットコインアドレスで決済してほしい」と連絡先まで掲載していた。
過去にキム・ハンソル氏の動画を公開した際には「先月、金正男氏が殺害された後、金氏の家族から支援要請を受けた。急きょ家族に会って、安全な場所にお連れした」として「緊急の時期に、ある家族の人道的避難を支援したオランダ政府、中国政府、米国政府と、ある無名の政府に感謝の意を表する」と述べていた。
17年11月30日には「南側(韓国)の新政権がどのような方向性を追求するのか待っていた。残念だが、支援が必要なわが民族の人々を保護するための協調の動きはなかった」と書き込んだ。
昨年3月28日には「外面に表れていることは全てではない」と題する文章で「韓半島(朝鮮半島)の運命が定まる時期だ。外面に表れていることは全てではない。任務の難しさと危険は高まっている」とつづった。さらに「支援を要請する」として「人命を救い、参加する心の準備ができたのなら、連絡してほしい」と書いた。
同団体は「以下の電子メールを通じて会った人たちは、存在している。われわれは存在している」「ある特定の政府の利益のために動くことはない。民族のために献身の心で行動する独立した団体」と主張した。その上で「次の経歴を持つ方々を特に求めている。軍人、救急救助、警察、消防、看護、医療、通訳」として「人材は少ないが、重要な時期に共に歩もう」と訴えた。
パク・チョンヨプ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版